日に日に寒さも増し、布団から出るのが億劫に感じる季節がやってきました。
11月くらいからでしょうか?コンサートの多い時期に突入し、稽古に追われながらあっ
という間に12月となりました。まだまだ年末までコンサート予定はありますが、そん
なさ中、まさかのインフルエンザに感染してしまい、しばらく自宅でダウンしていま
した。普段から電車に乗る際にはマスクをするなど、気を付けていたのですが、どこ
で感染するかわからないですね。十分お気をつけください。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回は「たくさんの出会いと音楽」を
テーマにお話させていただきたいなと思います。
今、こうやって大好きな伴奏のお仕事ができるのは、たくさんの素敵な方々に出会
い、様々な機会を与えていただけたからだと思っています。
音大に入学した当初は、ピアノの先生になれたらいいなと漠然とした思いで、好きな
ピアノに夢中になっていましたが、声楽科の友人の試験伴奏をきっかけに、伴奏に興
味を持ち、いつの間にか、伴奏のお仕事ができたらいいなと思うようになっていまし
た。実際に伴奏のお仕事をされている先輩のお話を聞いたり、信頼している先生に相
談したりと、自分の中で思いが膨らみ、卒業前に思い切って大学の伴奏研究員の試験
を受け、採用が決まりました。
大学を卒業して、早3年が経ちました。現在は、大学には所属しておらず、フリーで
伴奏のお仕事をしています。本番を重ねるたび、毎回、伴奏の道に進んで本当によかっ
たと思うんです。一緒に演奏することの喜びや快感は一人では味わえない贅沢な感覚
です。たくさんの方々と共演させていただく機会をもつことができ、今までお世話に
なった方々に感謝の気持ちでいっぱいになります。
3年の間に新たな出会いもたくさんあり、世界が広がり、表現の幅も広がったように
思います。不思議ですが、昔弾いた曲を改めて年数を空けて弾いてみると全く違った
曲に思えることがあります。音色って少しづつ変わっていくんですね。いつのがいい
ということではなくて、その歳、その時にしかできない音楽が存在するんだと思いま
す。
自分の今しかできない音楽を、そして、たくさんの出会いを大事にして、これからも
幸せな時間を過ごしていきたいです。