忘れないために 私たちができるもう一つのこと
3月 31st, 2011 / suisei
東日本大震災をきっかけに、様々なことが起り、様々なことが変化しております。
多くの方が、「何かをしなくてはいけない」「自分にできることは何か」ということを考えていらっしゃることと思います。そのような中で、私達の会としても、ひとつの形を表したいと考えました。
この度、新しい企画を始めたいと思います。
「忘れないために」
「私たちができるもう一つのこと」ということをテーマに、まず考え、思いを交わしていく活動を始めます。
これはとても漠然としているように見えるかもしれませんが、ここから始まることが大切ではないかと思っております。
私達は、翠清という名をもち、「いのちがさやかであるように」という理念のもと、
活動をしております。
これは“翠…みどり”と“清…さやか”の二つの言葉を並べたものです。
そして、みどりを“いのち”と置き換え、
“いのちがさやかであるように”との意味を持たせました。
さやかとは、はっきりと明らかにしていくこと。
いのちというものを、はっきりと明らかにしていくこと…
それが会の理念です。
いのちを考えることとは、「たったひとつのいのち」と、
その存在する「いのちの環」、その両方を考えること。
表現活動においては、個性が輝いていくことと、
支えて下さる周りの力を大切にすることを、活動のテーマにしてまいりました。
そして、今、日常が大きく変化し、生きるということの極限を、考える時を過ごしています。
「表現者としての自分は、何をすべきか」ということが、多くの表現者に問われていると思います。
音楽家は音楽を、スポーツ選手はスポーツを、芸能人は芸能を…そんな思いから、「今必要なかたち」での動きが沢山行われています。そういう活動が、これからも起っていくことでしょう。
そして、現実に起ったことや、今の気持ちを忘れないでいることが、
今後支援しようという立場のひとには、必要なことだと思います。
いろいろと考える中、私達としては、この「忘れない」ということのために必要なことを、起こしていきたいと考えています。
そして、忘れないようにしようと思う人の隣には、必ず、「忘れたい」と思う人がいる、
またはそのどちらともいえず、複雑な思いを持つひとがいると思います。それを考えずに行動はできません。
「忘れないために」そして、その周りにあるひとのために、ということをテーマにおきました。
具体的には、このテーマからくるよびかけを、まずはサイト上から、そして様々な場で行っていきたいと思います。
忘れないために…「何を」忘れてはいけないのでしょうか。
本当は、忘れてはいけないことは、一つではないはずです。一つの方向ではないはずです。
マスメディアは巨大なリーダーです。けれど、その影に隠れてしまう叫びがあってはならないと思います。
ひとりの人が気付く、“いくつかの”大切なことを、多くの人が持ち寄れば、様々なベクトルが生まれるのではないかと思います。
テーマが広すぎて、今はまだ漠然としていますが、きっとかたちが見えてくると信じ、
音楽を、表現活動を愛する皆様に、呼び掛けたいと思います。
「忘れないために」どうしたらよいか、一緒に考えませんか。
「私たちができるもう一つのこと」それを考え、行動しませんか。
まず立ち上げるのは、この呼び掛けです。
何か浮かんだ方は、ぜひBBS~掲示板に投稿して下さい。
そのご意見を交流させ、そこから形を見い出していきたいと思っています。
(メールアドレス、サイトURLなどは、空欄でも投稿できます。翠清宛に、メールを下さっても結構です。)
suisei@sui-sei.com
そして、現在、具体的なイベントとして、チャリティコンサートを企画しております。
計画停電などの影響で、会場の確保などが難しい状況にありますし、急に何かが変わることも考えられますが、その上で開催に向けて努力してまいりたいと思っております。
私達のよびかけが、今必要であることを明らかにし、そして日常を豊かにし、これから続く未来に向かっていくものであることを、心より願っております。
2011年3月31日(木) 総合表現団体 翠清 SUISEI