レポート■掌たなごころ 音のこころ
11月 13th, 2009 / suisei
お待たせしましてすみません。やっとのレポートです。夏のおわりの一夜、でしたが、季節はもう秋の終わり。日々の早さにとまどいつつ。でも、あたためた掌、今はまた新しい響きとなって心によみがえります。録音会で再演しまして、まとめになります♪ 2009年9月19日、Otodama音魂にとっては大事な一歩となったと思います!会場は、音楽専用空間 クレモニアさん。荻窪駅徒歩5分。素敵なスペースでした♪
お天気はまずまず、夏にしては涼しい気候でした。夏の終わり…そんな気配を通りすぎたような9月でしたが、この日は比較的いつもの9 月らしく。
会場は、照明も整い、掌上演?にはふさわしい、落ち着いた雰囲気を用意してくれました。ピアノも、期待以上のパートナー。 50人近くのお客様でいっぱいとなりました。笑顔に囲まれ、これはがんばるしかありません!
とはいえ、ライブのスタートとは、すべてが「初めまして」なのです。どんなに準備してきても、常連さんに囲まれていても、この場、この瞬間は…この時でしかないのです。それを、二人ともビシビシ感じました。
そう、ちょっとすべてが緊張気味に始まりました。そして、今回のOtodama音魂は、その魂に近いところから始まったように思います。伝えたいことの芯を、始めにお届けする、そんな構成でした。
静かに心の芯を伝えたい。それがどのような形になったかは、その時間を共有して下さったお客様の、こころのなかにあるものですね。それがここちよかったか、否か。私たちも沢山のことを考えました。
よくも悪くも、音魂らしい1st STAGEでした。
さて、衣装ですが、今回ケンタロウは、青の着物を着ています。浴衣の季節じゃないものね。ということで、Lyuの父の和服が、もしや合うのでは?と思い、これになった次第です。いいですね。男性の着物も! 髪も少したばねて、サムライみたい!
Lyuのは、羽織を黒のパンツにあわせています。1STでは、かんざしと櫛をさし、でもアクセサリーは紅のアンティークなピアス。羽織は、亡くなった祖母のもの。かわいいでしょ★そんな諸々のつながりも、あったかい。
さて、2STは、がらっと雰囲気も変わり…というか盛り上がり、パワフルなナンバーのなかに、テーマを折り込みました。会場のみなさまともうちとけてきた空間。お得意の(?)ニライカナイからパワフルにスタート。
ニライカナイ、ケンタロウ&Lyuのオリジナルになりますが、この曲は様々に変化します!
中間部にアドリブコーナー??がありまして。
ピアノソロのアドリブになったり、ここにトークがはいったり。サックストリオの時には、サックスソロが入ったりします。シチュエーションにあわせて、いろいろなニラカナを。さて、今回は、もちろん掌、ショパンとのコラボレーションです。
今回は、三線曲のプログラムに、ショパンの練習曲集から、数曲を挿入しています。トークのBGMになったり、一部を弾いたり、曲全体を弾いたり。多少のアレンジも入りました。そして、ニラカナでは、大きな海をイメージした、作品25-1と、ほんの少し作品10-1を。さらに、トークがはいりました掌ならではのアレンジです。
今回は、彼のテーマのひとつに、「家族」がありました。大切な、あたたかいもの。
沖縄の音楽や文化を語る時、避けては通れないものが、戦争。また、現在ボランティア活動で、ご高齢の方々と音楽を通してコミュニケーションを重ねているケンタロウ。1STでは、そういったことからの想いを、静かに語りました。
そして、何を大事にしたらよいのだろうと考えた時、やはりそこには家族のつながりがあったのだと思います。そして、それを超えた、人のつながりも。
そんなトークの最中、会場の赤ちゃんの声。ケンタロウも思わず「いいですねえ…子どもの声も、また音楽です」だんだん会場はひとつになります。
掌とは、てのひらのこと。
そして手のこころ。
この手のなかに、何をつかんでいくのでしょう。
ピアノの前のケンタロウの姿も、すっかりおなじみになりました。そのピアノもまた、てのひらで音をつかみ取るもの。
そうそう、ファッションチェック★2STでは、大きな青と緑の花を、頭につけています。ちょっと写真ではわかりづらいかしら。そして、ブルーのキラキラアクセサリーをつけています★★
いつか完全な着物で(?)演奏したいとも思っていますが…そでは気にならないのですが、結構足をひらくのですね。また、Lyuは、決しておしとやかな演奏ではなく(笑)ついついパンツスタイルが落ち着きまして。
そういえば、三線は座って演奏しますので、意外と立ち姿がみられなかったりして。
さてさて、ライブの方は、新バージョン蜘蛛の糸を演奏してからは、また盛り上がり系の音楽。蜘蛛の糸は、男の子の三線らしい、スピード感とパワーあふれるナンバー。ご好評いただいていたので、今回にむけて、構成を大きく、さらに三線とピアノのコラボが見えるようにしました♪
沖縄民謡の「安里屋ユンタ」では、「ユイユイ」とかけごえがはいります。
ユイとは、糸に吉とかく、「結」。手と手を、そしてこころと心をつなぐことば。
そしてプログラムのはじめと終わりには、ケンタロウが三線を手にしたきっかけとなった、「てぃんさぐぬ花」そんな作品が、あたたかい皆様に囲まれて、かたちになりました。
心よりの感謝。
そして、続く夢がうまれていきます。
本当にありがとうございました。
リラックスムードのスイセイ達。
ご存知近藤くんは、サックス吹き。Otodama音魂トリオのステージを、次回お楽しみに!!そう、ただいま計画中です!
作品とは、かたちに表すことでおわるものではありませんね。掌も、この日からまた成長していくのだと思います。また、共に過ごすひとときを、楽しみにしております。